JanitorAIは2026年8月28日、新機能「類似キャラクター(Similar Characters)」を密かにリリースしました。公式は、公開情報を分析して好みのキャラクターを見つけやすくするツールだと説明していますが、コミュニティの検証により、この推薦システムが判断しているのは「性格」ではなく「見た目」であることが判明しました。これはAI推薦システムによくある技術的盲点であり、キャラクターカードを作成するクリエイターにとっても重要な教訓となります(参考:AIキャラクターカード設定完全ガイド)。
「類似キャラクター」とは?
8月28日の公式ニュースルームの発表によると、この機能は「キャラクターページから好みのキャラを直接発見できる」というものです。ログイン後に表示される横スクロール形式のリストで、順次展開されているため、まだ表示されない場合は単に順番待ちの状態です。同じセッション内では重複しないよう工夫されています。

公式は「公開情報を使用し、類似性と多様性のバランスを取る」と説明していますが、実態は異なります。

人柄ではなく「顔」で判断?
テックブログ「RoboRhythms」の分析によると、推薦結果はタグや説明文よりも、アイコン画像やキャラクター名との関連性が圧倒的に高いことが分かりました。つまり、髪色や画風が似ていれば、職業や設定が全く異なっていても推薦されやすいのです。
例えば、「図書館司書」のキャラクターを作った場合、本来は「学園もの」が推薦されるべきですが、実際には「銀髪」という共通点だけで、全く異なる世界観のキャラクターが並ぶ可能性があります。

なぜこうなるのか?「画像優先」の技術的盲点
これはマルチモーダル推薦システムにおける「Late Fusion(後期融合)」の典型的な課題です。画像認識とテキスト認識の結果を統合する際、画像信号が強すぎてテキストの重みを打ち消してしまうことが多々あります。2025年の研究論文でも、画像特徴をランダムなノイズに置き換えても推薦結果が変わらないモデルが存在することが指摘されており、システムが画像の意味を深く理解していない可能性が示唆されています。

クリエイターにとってのメリット・デメリット
コミュニティでは賛否両論ありますが、長期的には「人気ランキング以外のキャラが露出する機会が増える」という点で、小規模なクリエイターには追い風となる可能性があります。ただし、リストの先頭に表示されるか否かでクリック率に大きな差が出る点は注意が必要です。

クリエイターができる対策
現時点でシステム側での調整はできないため、クリエイターは「アイコン画像」を重要なマッチング信号として意識し、最適化を図る必要があります。

まとめ
AIが「あなたを理解している」と謳うとき、それが本当に内容を理解しているのか、単に「見た目」で判断しているのかを見極める必要があります。クリエイターは、システムが改善されるのを待つよりも、アイコンやタグといった自身で制御可能な要素を整えることが、今の最善策と言えるでしょう。






